評価:4
どうも、ぷちろぐのぷっちーです。
有名人や配信者の中で使用率が高まりつつあるダイナミックマイク。
そこで動画配信などに特化したダイナミックマイクとしてAudio-Technicaより発売された『AT2040』をレビューしていきます。
AT2040の特徴
- ハイパーカーディオイド特性
- 一体型ショックマウント
- BP40継承した音質
人の声の集音に最適なハイパーカーディオイド特性により、周囲の雑音(PCやエアコン)を拾わず、ノイズの少ない録音ができる。
ハイパーカーディオイド特性とは単一指向製の中でももっとも狭い指向性です。
一体型のショックマウントはマイクアームからの振動や机上の音を抑制してくれる。
マイク本体内にポップフィルターを内蔵しており、マイク近くで話してもポップノイズが気にならない設計になっている。
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ポップノイズは「パピプペポ」の声を出した時に「ボフッ」とマイクに入ってしまうことだよ。
AT2040のスペック
型式 | ダイナミック型 |
指向特性 | ハイパーカーディオイド |
周波数特性 | 80~16,000Hz |
感度(0dB=1V/1Pa、1kHz) | −53dB(2.2mV) |
出力インピーダンス | 600Ω |
出力コネクター | 3ピンXLR-Mタイプ |
質量 | 615g |
外形寸法 | 長さ 145.3mm、本体最大径 52mm |
保証期間 | – |
Amazon価格 |
AT2040の外観
パッケージ
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シンプルな外箱。
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外箱を開封した中身。
- マイク本体
- マイクケース
- 書類
マイク
AT2040は頑丈なオールメタル構造。
マイク内部にショックマウントやポップフィルターが内蔵されている。
オーディオテクニカの他のAT20シリーズでは黒に散りばめられたツブツブの点があったが、『AT2040』にはそれがなくスリムでカッコイイデザイン。
マイク後部にXLRケーブルの接続部分があります。
マイク先端が収音部分になっております。
マイクアーム接続部分は初めから装着しているが、ショックマウントに接続したい方向けに分解することもできます。
付属品
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マイクの基本的な使用方法などが記載されている。
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マイクを持ち運ぶ用のポーチ。ジャストサイズ。
![](https://putilog.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
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一緒に購入が必要になるもの
『AT2040』と一緒に購入が必要になるものを紹介します。
マイクプリアンプ
![](https://putilog.com/wp-content/uploads/2021/10/CL-1.jpg)
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マイクプリアンプに関しては無くても使用できるが、無いと使い物にならない。
マイクプリアンプはマイクの音声を増幅してくれる機器です。
ダイナミックマイクはコンデンサーマイクと比べても感度が低い。
その為、マイクプリアンプを使用しないと、配信や録音をしてもとても小さい音になってしまいます。
オーディオインターフェースやソフトウェアで音声を増幅することも可能ですが、ホワイトノイズまで増幅されて「サーッ」という音まで大きくなってしまう。
マイク音質を気にしない方であればマイクプリアンプは必要ないが、ノイズなど雑音を除去したい方には必須です。
私は『Cloudlifter CL-1』を使用しており、オーディオインターフェースからファンタム電源をオンにして使用しています。
ノイズを抑えて音声を増幅してくれるので『AT2040』には必須ですね。
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もっと簡単なマイクプリアンプだとマイクに直製接続する『sE Electronics DM1』があり、『CL-1』と比べるとノイズは少し乗ってしまうみたいです。
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マイクアーム
![](https://putilog.com/wp-content/uploads/2021/09/MPC1-BK-285x320.jpg)
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『AT2040』にはマイクアームが付属しないのでマイクアームが必要になります。
『AT2040』は特にマイクアームで口元にマイクを持ってこないとハイパーカーディオイド特性ということもあり、収音性を考えると必要になります。
私の場合はAmazonで安いマイクアームを使用しています。
『AT2040』は重量が重い部類のマイクだが私が使用しているマイクアームはマイクの自重で垂れ下がってしまうことはありません。
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オーディオインターフェース
![](https://putilog.com/wp-content/uploads/2021/09/AG03.jpg)
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オーディオインターフェースはマイクをPCに接続するために必要になります。
『AT2040』はXLR接続なのでオーディオインターフェースに接続してUSB接続でPCと接続します。
オーディオインターフェースはPCと接続するだけで無く、ボリュームゲインの調整やリバーブ機能などあります。
私が使用しているオーディオインターフェースは比較的安価で人気な『Ymaha AG03』を使用しています。
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XLRケーブル
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『AT2040』にはオーディオインターフェースなどと接続するための「XLRケーブル」は付属しておりません。
私の場合接続は、『AT2040』→『Cloudlifter CL-1』→『Yamaha AG03』とXLRケーブルを使用して接続しています。
なので、「XLRケーブル」を2本使用する必要がります。
私が使用している「XLRケーブル」は「CANARE」の「XLRケーブル」を使用しています。
5mのケーブルでマイクからマイクプリアンプまで接続し、1.5mのケーブルでマイクプリアンプからオーディオインターフェースまで接続しています。
「CANARE」のケーブルはプロの現場でも使用されているので信頼性がありとてもおすすめです。
Amazonで売っている安い「XLRケーブル」はノイズが乗ることも多々あるので信頼できるメーカーから購入することをおすすめします。
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AT2040の使用した感想
音質
音質はクリアな感じと、ノイズはほとんど感じられない。
『BP40』を継承した音質ということでかなり期待していたが音質は確かに良かった。
ダイナミックマイクということもあり『SHURE SM7B』の様なクリアで透き通ったマイク音質を期待していたがそこまでのマイク音質かといわれたら若干の劣りは感じた。
ダイナミックマイクということもありマイクプリアンプを使用する前のマイク音質はノイズは全く感じられず音声もクリアに近く感じられる。しかし、音量はとても小さいのが欠点。
そこでゲインを上げるとホワイトノイズも大きくなってしまう。
マイクプリアンプを使用してクリアな音声を保ったまま音声を増幅するとホワイトノイズが気にならなくなる。
ハイパーカーディオイド特性ということでかなりマイク近くで喋らないと音声はほとんど入らない。この特性のことを考えて近くで話しながら録音したところ息遣いやリップノイズが所々入ってしまう。
ショックマウントとポップフィルターを内蔵しているのでは?と思ったがマイクの超至近距離で音声を録音したら息遣いなどが入ってしまうのは仕様上避けられないと感じる。
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なぜ、ハイパーカーディオイド特性にしたの・・・。
なので『AT2040』を使用する際は口元からマイクを15cm程離して使用すると音声のクリアな感じとポップノイズが入らないちょうど良い音質を届けられる。
配信よりも録音向け
ハイパーカーディオイドといった単一指向性の中でもかなり狭い音の拾う範囲。
マイク先端方向以外は全く音を拾わないといっても過言ではない。
喋りながらのゲーム実況などでは姿勢がマイクに合わせて固定しなければなくなるので、配信ではおすすめできない。
実際に配信と録音で使用したが個人的に感じたおすすめの使用方法は歌の録音やラジオ感覚での録音かなと感じた。
ゲーム配信では上記でお伝えした通りマイクに姿勢が固定され、マイクから離れすぎると音がとても小さく聞き取りにくい。メリットとしてはキーボード音やマウスの音は入らないくらいだ。
続いてYouTube撮影したものに音声を入れる際に使用してみた。ホワイトノイズやエアコン、PCの音などが入らないといった点は良かった。しかし、マイクの近くで話し録音したところ息遣いが多く入った。こういった細かい点は気になる方は多いと思われる。なので録音をする場合はリップノイズが入らない距離を上手く調整して使用すると良い感じで使用できます。
ハイパーカーディオイドの特性を上手く利用したいなら、マイクと口元の距離を適切な距離を知り使用することです。
AT2040とAT2035を比較
ダイナミックマイクとコンデンサーマイクではあるが比較をしていきます。
『AT2040』マイクプリアンプ無し
『AT2040』マイクプリアンプあり
『AT2035』
実際に比較して聞いてみるとコンデンサーマイクの『AT2035』の方が個人的には好みの音声。
『AT2040』がもっと使いやすく音声がクリアであれば好みの音声だった。
AT2040のレビューまとめ
実際に『AT2040』を使用して感じたメリット・デメリットをまとめていきます。
- ノイズが気にならない
- 雑音が入りにくい
- 歌の録音に向いている
- 収音範囲が狭すぎる
- 配信や動画制作にはやや不向き
個人的に使用して感じたのはこういった点でした。
コンデンサーマイクと比べてマイクプリアンプを追加で用意しなければいけない点などを考えるとより敷居の高いマイクかと思う。
比較的安価に実況や配信環境を揃えたい方はコンデンサーマイク。
ノイズなどをよりすくない環境にして音声を録りたいという方はダイナミックマイクといった様に使用者が別れると思う。
正直、より音声のグレードを上げたいのであれば『SHURE MV7』や『SHURE SM7B』がおすすめです。それだと価格が高すぎるという方にダイナミックマイクの入門としてのエントリー価格設定で初めてダイナミックマイクを使用するのに上記の使い勝手を見て使えそうだなと思った方にはおすすめです。
では、ここまで読んでいただきありがとうございました。
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コメント
コメント一覧 (2件)
私もこのマイク最近購入して配信なので使ってます。Audient EVO4というオーディオインターフェースに接続してますが音量十分とれてノイズもないです。SM7Bなどもcloudlifterなしで使えて1万円代で買えるのでオススメです。ヤマハのAG03はゲインが弱いためダイナミックマイク向けじゃないですね。
コメントありがとうございます。
マイクプリアンプなしでゲインを上げてもノイズが入らないのはスゴイですね。
実際にマイクプリアンプを使用したものと比べていないのでノイズの違いはわかりませんがどれほどの違いがあるのかは気になるところですね!